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株式会社カヤバの漆ブログ
2007/10/09(Tue)11:58
「漆ってどんな色ができるの?」
漆の話をしているとお客様からよく聞かれます。
「真っ白と淡い色や発色のいい色以外ならできます」
昔は、『黒,赤,黄,緑,うるみ』5色の系統色しか作れなかったそうですが、
現在は様々な顔料が開発され、色んな色が出せる様になりました。
漆の色は漆の原料は?で書いた様に、透漆に顔料を混ぜて作ります。
透漆自体は飴色なので、最初はどうしても少し鈍い色に仕上がってしまいます。
だから、漆に真っ白の顔料を混ぜてもこんな仕上がりに・・・
▲木口面に白漆が塗ってあります
これが漆の白、実際の色はベージュです。
ただ、どんな色でも時間が経つと漆が透けて鮮やかになってきます。
白も同様です。
ジーンズや革製品の様に自分で育てる事ができるのも、漆の1つの魅力です。
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No.20|漆コラム|Comment(0)|Trackback()
2007/10/08(Mon)16:13
長所があれば短所もあります。
◇紫外線に弱い・・・蛍光灯程度の紫外線でしたら大丈夫ですが、直射日光は苦手です。
◇摩擦に弱い・・・クレンザー等を使用すると、漆の塗膜を傷つけてしまいます。
◇乾燥に弱い・・・乾燥した場所にしまいっぱなしにしていると歪みや割れが生じます。
◇かぶれ・・・完全に乾かすと通常は被れませんが、まれに体質で被れる人もいるそうです。
◇手間がかかる・・・全て手仕事で、乾き仕事なので、どうしても時間がかかります。
漆はちょっと丁寧に扱うという事だけ心がけてもらえば、
ずっと使うことができます。
それが、他の塗料にはない最大の魅力なのです。
長所を生かし、短所ともうまくお付き合いする、
長く愛着を持って漆を使ってもらえればと思います。
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No.17|漆コラム|Comment(0)|Trackback()
2007/10/07(Sun)21:00
漆の長所、他の塗料と比べて優れている点をいくつか挙げます。
◆自然素材なので安心です・・・人体にも環境にもやさしい素材です。
◆科学塗料のような悪臭がありません・・・塗ってすぐは天然漆の自然な香りがします。
◆酸・アルカリに強く、防水/抗菌効果があります・・・汚れにくく、お手入れ簡単。
◆耐久性があります・・・漆は強力な接着剤。一度硬化した漆は二度と溶解しません。
◆調湿/防虫効果があります・・・下地が木の場合、木の呼吸を妨げず長持ちさせます。
◆塗装の相手を選びません・・・木以外にも、金属や陶器、硝子など固体であればOK。
◆再生が可能です・・・下地がしっかりしていれば、何度も塗り直して使えます。
◆ふっくらと仕上がります・・・表面張力が大きいため、肉厚な仕上がりに。
◆使い込むほど艶が出ます・・・表面の漆が透け、色に深みが増します。
◆人や環境に関する事、◆性能に関する事、◆見た目に関する事と色分けしてみると、
漆は「優しく」「強く」「美しい」
=「日常使いに最適」で、「長く使える」素材だと
一目でわかっていただけるんではないでしょうか。
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No.14|漆コラム|Comment(0)|Trackback()
2007/10/04(Thu)17:47
普通の塗料ですと、水分を「飛ばして」乾きます。
しかし、漆は水分を「与えて」乾きます。
木が傷ついた時、自ら樹液を出して傷を治そうとする樹液=漆です。
科学的にお話しすると、樹液の中に含まれるウルシオールという成分が、
空気中にある水分と、酸素を取り込み酸化作用を起こさせる事により
「乾く」のです。
ですから、日本で一番乾きのいい時期は、湿度の高い梅雨の時期、
冬は逆に乾きにくくなります。
▲この様に漆に定期的に水分を与えてやります。
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No.15|漆コラム|Comment(0)|Trackback()