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2024/11/26(Tue)09:24
株式会社カヤバの漆ブログ
2024/11/26(Tue)09:24
2007/10/02(Tue)12:00
カヤバの漆は長野県の木曽で塗っています。
輪島塗りの様な華やかさはありませんが、
控えめながらも品のある風合いと、木曽塗り独特の錆土を使った丈夫で高品質な塗りで
定評があります。
◇木曽漆器の代表的な技法・・・木曽春慶・塗り分け呂色塗り・木曽堆朱
木曽漆器の歴史を少しお話しします。
木曽では古くは600年程前、お寺の漆経箱に年号・作者が記され、
漆が塗られていた事が明らかになっています。
江戸時代、中山道の宿場町であった木曽。
▲今も宿場町の面影が残る奈良井宿
農地の少ない土地でしたが、木曽ひのきなど、良質な木材を頼りに、
旅人への土産物として木曽の漆工芸品(めんぱ(弁当箱)、箱膳、盆など)を作り、
生計を経てていました。
明治初期には、木曽でしか取る事が出来ない下地材・錆土が発見されました。
錆土発見後、輪島へ出向き、技術習得に努めるなどし、
木曽漆器の堅地塗という技法が確立。
木曽五木(きそごぼく)を利用した、丈夫で長持ちする、
人々の暮らしに直結した日用漆器としてさらに発展しました。
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No.16|漆コラム|Comment(0)|Trackback()
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