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2024/11/26(Tue)09:53
株式会社カヤバの漆ブログ
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2007/10/03(Wed)17:10
漆の正体は、漆の木から取れる樹液です。
夏の暑い時期に、樹皮を傷つけて樹液を取り出す「漆掻き」を行います。
一本の木から取れる漆の量は200g程度。
採取されたばかりのろ過していない漆を「荒掻漆」といい、
ろ過された漆を「生漆」といいます。
▲生漆(きうるし)
この段階では水分を沢山含み乾燥が速い為、
下地や木目を生かした「拭き漆」という技法に使われます。
これらの工程後、質を均一にし、光沢や塗る時の平滑性を高める作業「なやし」。
さらに水分を3%までに徐々に抜く作業「くろめ」。
これらを行って初めて「透漆」という、飴色の透明度が高い漆ができます。
この段階で、顔料を混ぜて「色漆」を作っていくのです。
「黒漆」だけは「なやし」「くろめ」を行う前に鉄粉などを入れ、
化学反応を起こさせます。
この作業を得て初めて、深みのある「漆黒」が生まれるのです。
▲黒漆(くろうるし)
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No.13|漆コラム|Comment(0)|Trackback()
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